作成:2021・01・11


お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


 


 この頃、何を考えているのかといえば。。。レンズマウントアダプターあそびがしたーい。手持ちのタクマーレンズは、お気に入りのレンズばかりですが、フィルムカメラを使うことがなくなって15年。そして、タクマーレンズに出番が少ないとないと嘆かれるのも切ないところです。
 実は、Sマウントのタクマーレンズを EOS 5Dや5D MarkIIやK-1 で使うことには限界を感じるところがありましたが、あまり高価なボディに交代もできない身の上です。老い先も考えなければならないので、もう待ってはいられません。
 
 ここに書くのは適切でないかもしれませんが、本科の追加ページ「気になる 前期型 スーパータクマー 28mmF3.5」にも書いたように、個体差の問題なのか、Fatタクマー28mm F2 がミラーに当たってエラーになり、広角側では安心して使えないので広角のタクマーレンズの使用は控えていました。EOS 5Dシリ−ズでタクマーレンズを使うとミラーが緩衝する話は、世間でもあるようです。見た目は大丈夫そうですが、スーパータクマー/SMCタクマー50mmF1.4は、無限遠でライブビューを終わりにしてはいけないと書いている方がいました。無限遠ではミラーがレンズ後端に当たるそうです。なお、K-1には安心してタクマーレンズが付けられます。

 

8枚玉 Super-Takumar 50mm F1.4
このようにα7RII にタクマーを付けます。


 フィルムカメラが過去のものとなり、デジタル一眼(DSLR:Digital Single Lens Reflex came)からミラーレス一眼 (MILC:Mirrorless Interchangeable-Lens Camera)に時代が移りつつあります。せっかく次々と登場してくるフルサイズ版MILCですが、背面モニタに加えて、ビューファインダー(EVF)はボディ内蔵で、フィルムカメラ(SLR)同様のデザインで低倍率のアイレベルファインダーを覗く撮影スタイルとなるものばかりで少し食傷気味でした。。。長くなるので、ひとり言は下のコラムまとめて、話を進めます。

 理想はともかく、中古のα7RII で折り合いをつけ、遅ればせながらワタシなりのレンズマウントアダプターあそびを始めることにしました。
 縁あって使い始めたα7RII ですが、EVFの倍率はDSLRと大差なく、ナチュラルブライトスクリーンのようにピントの山がつかみやすいわけではありません。電池は2個付属していても消耗が速くて心細いのですが、それなりに優れたところも多くて情がわいてきました。美品でも撮影枚数は、64000枚と結構使い込まれています。ふくよかなEOS 5DやK-1と異なり、厚さもMZ-5よりもスリムで、とてもコンパクトです。高さこそSP並ですが、幅は公称126.9mmと、143mmのSPどころか131mmのMEも脱帽です。
 
 愛着がわいたのは、中古だったからかも知れません。設定されていた撮影設定、カスタム設定や、ファンクションキーの設定が、とても使いやすくて気に入ってしまったのです。前の持ち主も、レンズマウントアダプターあそびをしていたに違いありません。
 
 ナチュラルブライトスクリーンじゃなくても、たくさんのフォーカスインジケータで判るからいいかぁ。脱線しましたが、本題に入ります。


 1.衝撃のTECHART ライカMマウントレンズ-ソニーEマウントアダプター LM-EA7
今までは、実絞りで、少し面倒な作法でフォーカスエイドで使うことがせいぜいだったSマウントのタクマーレンズでした。重量の条件はありますが、手持ちのSマウントレンズをAFで合焦させることが可能になります。
このLM-EA7の登場で、Sony αシリーズボディの必要性に迫られ、中古ですがα7RIIを買ってしまいました。
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 2.引き伸しレンズでもAF撮影したい

αシリーズのボディとLM-EA7があるなら、引き伸しレンズでもAFで合焦させることが可能になります。ベローズの代わりに、ヘリコイド付きのものを中間アダプターに用いると、たいへん使い易くなります。
フランジバックを満足する引き伸しレンズなら、容易に遠景撮影からクローズアップ撮影ができます。
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 3.TECHART LM-EA7の活用

  TECHART LM-EA7が活用できるのはタクマーレンズに限りません。数は限られるのですが、KマウントレンズとFマウントレンズがあります。また、手持ちのベッサL用のウルトラワイド-ヘリアー 12mm F5.6も使えます。
これらのレンズをMマウントに変換し、LM-EA7で使ったら、楽しいことが待っているに違いありません
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 4.SIGMA マウント コンバータ MC-11 は世の流れ

  EOS 5Dで、フィルムからデジタルカメラに移行したので、古いCanon製とSIGMA製のEFマウントのレンズをいくつか
持っています。これらのレンズをα7の Eマウントに変換し、そのまま使えたら、とても幸せなことです。
しかし、手持ちの古いCanon製とSIGMA製のEFマウントのレンズは、MC-11には全くサポートされていません。
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 5.トランスルーセントミラー・テクノロジー搭載のマウントアダプター LA-EA4 

  トランスルーセントミラー・テクノロジー(ハーフミラー、位相差AFセンサー、AF駆動モータ)をそのままに詰め込んだマウントアダプターには敬服しました。α7RII にはLA-EA4が宿り、ファインダーにLA-EA4の3点クロス15点AFセンサーが表示されます。AFモーター搭載レンズもAFカプラーで駆動するレンズも全て使えます。
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 更新日 : 2022・04・28.

 

 

    余 談

[メモ] α7RII に関して
 K-1は2016年発売ですが、α7RII は、2015年8月発売で、後継機が続々と登場しているので、既にクラカメだと思います。しかし、有効画素4240万画素(35.9mm×24.0mm)の裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、K-1の有効画素3640万画素(35.9mm×23.9mm)を凌ぎ、EOS 5Dや 5D Mark II にはなかったHDR機能やダイナミックレンジオプティマイザーで広いラチチュードが得られ、白とびやつぶれが改善されています。当時のα7シリーズのハイエンドモデルとして登場し、価格もため息ものでした。
 そして、2017年11月にα7RIII に進化しましたが、仕様上の大きな違いは、常用の撮影感度が、標準:ISO100〜25600からISO100〜32000に広がり、像面位相差AFの点数は399点で同じでも、コントラストAFの点数が25点から425点に増えています。その他に、連写速度の向上、タッチパネルモニタが採用され、電池の持ちが大幅に良くなったそうです。
 さらに、2019年9月登場のα7Rのハイエンドモデルは、有効画素6100万画素(35.7mm×23.8mm)のα7RIV ですが、おいそれと手が出ないお値段です。
 歴代のα7Rシリ−ズがローパスフィルタレスなのはK-1と同じです。ちなみに、初代のα7Rは、2013年発売ですが、有効画素3640万画素(35.9mm×24mm)で、AFは25点コントラスト検出方式のみで、像面位相差AFも、裏面照射型CMOSセンサーも、まだ実現していません。K-1のイメージセンサーは、Sony製で初代α7Rのセンサーと同仕様と言われています。半導体の3次元積層技術も進んでおり、裏面照射型センサーと同様のものは今後続々と登場することでしょう。

 初代のα7Rでも、撮影感度は標準:ISO100〜25600と十分ですが、今後も、ノイズ低減技術の進歩は更に続くと思います。また、取扱説明書によると、HDRは一度の撮影で3回シャッターが切られると書いてあります。わがままではなく、これは条件なしでワンショットでお願いします。

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[ひとり言]
 ベッサLが登場した時に望んだのは、ベッサLのMILCフルサイズ版でした。ご本家のM型ライカのフルサイズ版デジタルカメラは2009年登場のM9からですが、当然ながらワタシには超々高額で手にするのは無理です。
 時代は移り、SIGMAのsd Quattroが一新されて、フルサイズ版はLマウントになり、とてもコンパクトな、SIGMA fpが登場しました。しかし、位相差AFは無くなりコントラストAFだけ。そして、期待されていた新鋭のFoveonのフルサイズ版センサーではなく、控えめえな画素数のベイヤー方式センサーと割っ切った印象でした。
 そして、2021年4月にfp Lが登場しました。外観はそのままで、像面位相差AF付きの約6100万画素センサーになり、着脱式EVF-11も発売されました。かなり、私の理想に近づいたのですが、レンズボードユニットが交換できるようになればいいのに 。。。(2021.07.04追記)
 EOS Mシリーズのフルサイズ版のモデルも期待していたのですが、EOS RR/Pがが登場してしまいました。α5000/α6000シリーズのフルサイズ版のモデルが、何度か噂になっていましたが、ついに、2020年9月にα7Cが登場しました。
 ずっと待ちこがれているユニット交換式のリコー GXRのフルサイズ版は、復活する気配がありません。

 復活するユニット交換式のリコー GXRですが、短いフランジバックと大口径のレンズマウントじゃなくて、センサーユニットとマウントユニットが交換できるようになることを願っています。できれば、中版センサーユニットと645マウントユニットも欲しいところです。フルサイズとAPS-Cセンサーユニットは個々に選べ、S(ES)、KA/RK、KAF、Kfマウントユニットと組み合わせが出来るといいですね。APS-Cセンサーユニットは、MFTサイズがクロップできて、MFTマウントユニットが準備されることを願っています。MFレンズ用のマウントユニットは、AF化できるといいのですが、コンプリートキットって怖い値段になりますよね。きっと。

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